1961-06-06 第38回国会 衆議院 運輸委員会 第37号
この積寒地域の後進性が各種資源の窮乏、開発効果等に原因があるとするならばやむを得ないとも考えられますが、この地方には農林水産、鉱業資源、水力資源等が豊富に賦存しているのであります。
この積寒地域の後進性が各種資源の窮乏、開発効果等に原因があるとするならばやむを得ないとも考えられますが、この地方には農林水産、鉱業資源、水力資源等が豊富に賦存しているのであります。
その上に水力資源等も十分あるわけでありますから、これが今日まで開発されなかったということは、人口問題等から考えましてまことにごもっともでありまして、私は、何らか開発の方針をとらなければならぬというので、わずかながら一千万円の調査費を三十年度はちょうだいし、今回また一千万円をちょうだいしてやっているわけでありますが、大体の根本方針といたしましては、やはり一番先に考えなければならぬ問題は、東北がほかの地方
同地域の阿仁鉱山、田沢地区の金、銀、銅鉱は古く徳川時代から開発されて来たところでありますが、この地域の大部分が奥地山間地帯であるため、道路、鉄道等の幹線は平坦地でとまり、森林資源、地下資源、水力資源等資源地帯まで及ばず、生産増強から遊離して来たのでありますが、取りわけ玉川流域の耕地は玉川の毒水によつて減収を余儀なくされて来たのであります。
即ち林産資源或いは地下資源、水力資源等が相当開発されずに残つておりますので、これらの賦存状況を調査するために各專門家を委嘱いたしまして調査を進めたのでありますが、その結果大体分つたことは、林産資源としましては約八千八百万石の材積がある、又地下資源におきましては金、銀、銅、鉄、鉛、亞鉛、水鉛その他石膏等重要な地下資源が埋藏されておるということも分つたのであります。
わが國の國内資源を開発して、経済復興をする諸問題を考えますると、結局わずかな石炭と農作物、あるいは水力資源等のほかは、この島國をめぐる海洋資源が唯一の復興資源でございます。この資源を極力開発することによつて、乏しい國土の上に入れる人口八千万への動物蛋白の補給路を見出し、さらに進んでは近き先の貿易再開にも備え、水産物の輸出振興をはかり、文化国家として眞にふさわしい活動も期せられるのであります。